段階① 迎える / 3分で読めます
整理してから頼まない。まず投げてみる
「AIに何を任せればいいか分からない」で止まっている人へ。使い道を決めてから始める、その順番をひっくり返してみませんか。
つまずき:使い道を決めてから、と思うと止まる
AIを使い始めようとして、まず「どの仕事に使うか」を考える。業務を洗い出して、効果のありそうなものを選ぼうとする。ここで多くの人が止まります。整理そのものが重い仕事だからです。しかも、自分の仕事のうち何が面倒なのかは、案外、自分でも分かっていません。
考え方:相手を先に置くと、使い道はあとから生えてくる
順番を逆にします。使い道を決めてから相手を選ぶのではなく、相手に先に来てもらって、使い道はあとから見つける。やり方は簡単で、自分の1日をそのまま話すだけです。「朝はこれをして、日中はこれに時間を取られて、夕方はこれ。この中で、あなたに渡せそうな仕事はありますか」。うまく話せなくて構いません。相手は聞き返してくるので、答えているうちに、自分の1日が言葉になっていきます。それ自体が、棚卸しの半分です。
返ってきた候補は、全部やろうとしないでください。「たしかに、これは面倒だ」と思ったものを1つだけ選ぶ。残りは捨てます。
最初の1週間の目的は、成果を出すことではなく、渡してみることそのものです。思ったほど役に立たなくても失敗ではなく、「渡す練習」が1週間ぶん溜まった、と見ます。
今日からできること:投げ続けて、残ったものを見る
線を1本だけ引いておきます。文章を作る・直す、調べて表にする、仕分ける、段取りを考える。こうした「作業」はいくらでも渡してよい。一方で、誰を採用するか、いくらで売るかといった「決めること」「責任を取ること」は渡さない。能力の差ではなく、性質の差です。それと、返ってきた数字・固有名詞・日付は自分で確かめる。この2つを守れば、当面は事故になりません。
投げ続けていると、何度も頼んでいる仕事が自然と浮かび上がってきます。毎週来る。出来の良し悪しが目で分かる。間違えても致命傷にならない。残った仕事を見ると、だいたいこの3つを満たしています。これは選ぶための基準ではなく、残ったものを説明するとこうなっていた、という話です。「最初の1業務」は、決めてから始めるのではなく、やっているうちに決まります。

続きは、本1『AI社員を、あなたの右腕にする』の3章「まず、投げてみる」で。
本1『AI社員を、あなたの右腕にする』
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